プログラミング言語SML#解説

Chapter 17. 式の構文と評価

14節で説明した通り,プログラムは宣言の 列である. 宣言のもっとも基本的なものは,値束縛宣言(valDecl)の 中でも最も簡単な以下の形の変数束縛宣言である.

val id = exp

分割コンパイルの場合,この宣言は,以下の形のインターフェイスを持つ.

val id : ty

この値束縛宣言が評価されると,式expが評価され,式の型 (ty)と式の値が計算され,変数idに束縛される. 本節では,SML#のプログラムの基本単位である式exp の構造と,式が持つ型と値を定義する.